2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

シューティング・フィッシュ

ハハハ。すんげーお気楽で楽しげな映画だった。つまんなかった。 孤児院育ちの二人は金持ちを目指して詐欺を繰り返し、そこへひょんなことから知り合ったヒロインとのロマンスも折り重ねつつ、楽しくドタバタやってるうちにハッピーエンドする話。それ以上で…

シッピング・ニュース

暗い色調とケルト音楽のBGMが最高。雰囲気だけでノックアウトされた。キャスティングもいい、ロケーションもいい、ストーリーもいい。いかしたセリフが多かった。これ原作(ピューリッツァ賞を獲った有名な作品らしい)も、きっと面白いと思う。覚えとこう。…

ソードフィッシュ

金曜ロードショーで。 ジョン・トラボルタを見るとなんでか笑ってしまう。トラボルタの顔を見てると、彼は自己認識に言語を使ってなくて、本能的にイメージした理想の自分像へ体力だけで邁進している人間なのではないか、と想像してしまう。体力頼みのナルシ…

ドラムライン

予告編がえらく面白そうだったので借りてきたけど予告編の方が面白かった。大学のマーチング・バンド部を舞台にしたスポ根ムービー。 主人公のドラマーは飛びぬけた才能を持っているが、スポ根モノのセオリー通り、乗り越えるべき障害にぶつかる。二つ設定さ…

シャイン

大好きな作品。何年ぶり何度目だっけ、とにかく久しぶりの観賞。 主人公デヴィッドは己のすべてを音楽に依存してきた。依存できてた、とも言える。それも一つの勇気なのか? 作品内で描かれてはいないが、父親の強制で始めた音楽を、これにすべてを賭けるん…

あざーっす!

TV

内P、銭金、くりぃむナントカ、アドレなガレッジや、毛色変わって藤岡弘、探検隊などなど、今現在くだらなくて面白いお笑い番組を作る技術は民放キー5局の中ではテレビ朝日が一番だと思う。 翻って一番下手なのはTBS。テレビ東京のお笑い番組がパッと思いつ…

ディーバ

フランスの映画だけどアメコミの画風みたいなごちゃごちゃした猥雑さがあった。なんとも不思議な雰囲気。コメディだかアクションだかサスペンスだかロマンスだかいったいなんなんだか。 そんな様々な要素を盛り込んだストーリーはご都合主義炸裂。しかし不思…

テイキング・ライブス

しかし惜しい。青春ロードムービーのような爽やかなオープニングが、突然のシリアルキラー出現により一瞬でクライムサスペンスに変化する冒頭はゾクゾクしたし、その後も「セブン」や「羊たちの沈黙」を連想させる暗いトーンの中で進められる序盤は、以降の…

イン・ディス・ワールド

パキスタンの難民キャンプで育った孤児ジャマールと、その従兄弟エナヤットは亡命して、遥か6400キロ先のロンドンを目指す旅に出る。その過酷な旅風景をドキュメンタリー・タッチで描いた社会派ロードムービー。 社会派映画といっても、難民問題を俯瞰で扱う…

Jam Films 2

新進気鋭の映像作家たちが手掛けた4つの短編映画を収録したコンピレーション・オムニバス・フィルムの第2弾。だそうです。 1.机上の空論 ラーメンズ小林賢太郎脚本・出演、片桐仁主演。そもそもこれが見たくて借りてきたDVDだ。 ラーメンズコントまんまって…

紅の豚

先週の金曜ロードショー録画したのを観た。 誰かの脳内を直接覗きこんでるような感じの表現物は概ね好評を博す。 自発的な少女に振り回されるのを好むマゾロリコンぶりと、「(飛行機を操縦しながら)お前そっくりのじゃじゃ馬だ!」等のセリフのうすら寒さ…

アイリスへの手紙(字幕スーパー版) [VHS]

暇なときにでも見るかー、てな感じで一応テレビ録画しといた映画で、さしたる期待を持たず観始めたのだが、かなりよかった。決して大作ではなくて地味な作品だけど、じんわりと感動した。 ロバート・デ・ニーロ演じるスタンレーが、文盲であることの伝え方が…

妹の恋人

ベニーは、自閉症の妹ジューンの世話に明け暮れ、自分の生活もままならない。しかし実情は、世話をしている兄の方こそが、世話されている妹へ精神的に依存しているのであった。 これって非常にありがちなケースだと思う。ベニーはジューンから助けを求められ…

ライトスタッフ

マーキュリー計画の際の宇宙飛行士と、音速の壁に挑み続けるパイロットたちとその家族の栄光と苦悩を描いた作品。 男だねえ。多分今まで観た映画の中で一番男度数高い。“漢”って書かなきゃ表現しきれない。いや、“男闘呼”の方がいいかも。くどくど暑苦しい演…

トゥームレイダー

アクションシーンの緊張感のなさはどうしたことだろう。アンジェリーナ・ジョリーの動きはそんなに悪くないし、CGも派手に使われている。なのに、ドキドキすることは一切なかった。笑っていいとも見てるときと同じ脈拍だったよ。 失敗の原因として、演出下手…

蝶の舌

ドラマ作者には掘り出すタイプと、建設するタイプがいる。発見するタイプと発明するタイプとも言い換えられる。 前者は、登場人物と舞台を作り上げたら、後は自分の意向は抑えて、ひたすら彼らの生活を追っていくことに専念する。後者は、まず何らかのメッセ…

虎の門 芸能界しりとり竜王戦

TV

惜しくも準優勝に終えたダブルブッキング川元文太が素晴らしすぎた。 <ガッカリな言葉>「いい人なのだが作物に害を与える」 <曙の寝言>「俺が落としたのは金の斧です」 <うさんくさい言葉>「上辺だけですが付き合ってください」 などなど、たくさん珠…

恋のからさわぎ

深夜テレビで観る。シェイクスピア「じゃじゃ馬ならし」を下敷きにした、ハイスクールが舞台のラブコメストーリー。 ヒロインは、父親に束縛されてて自分では何もできないファザコンで、抑圧の塊で、飲むと荒れ狂う酒乱で、フェミニストで、性格が捻じ曲がっ…

私が愛したギャングスター

例えばマジシャンは、右手のコインに注目させておいて、左手でこっそりトリック作業を行う。 マジックでは誰にも見られないよう気を配るその左手を、ケビン・スペイシーは、逆にしっかりと画面で映えるように計算して演じる。 顔の表情や目線を大きく動かし…

痩せゆく男

これも酷かったですよ。 この作品で一番のキーになる人物、呪いをかけるジプシーの長老に威厳がなくてガックリ。アップで映ったときよく見たらヅラ浮いてるし。 長老を始めとして、ジプシーの一行が怪しげな宗教団体みたいな扱いで描かれてしまっていた。呪…

ザ・ウォッチャー

木曜洋画劇場で観る。なかなか酷かった。 連続殺人鬼に扮したキアヌ・リーブスの首回りにお肉が付いてて、それらしく見えない。いいもん食ってんだな。人肉か。 観てるこっちは全然緊迫してないのに、BGMだけがいっちょまえに盛り上がってて虚しかった。 た…

スリーパーズ

やたらと豪華なキャスティングを見ると、逆につまんないんじゃねーかと警戒してしまう。しかしそこをあえて見てみると、なかなかに面白かった。 4人の主人公たちの少年時代と大人になってからの複数の時代を追っているので、舞台にも幅があり、多数のキャス…

ダンサー・イン・ザ・ダーク

同ラース・フォン・トリアー監督作品の「ドッグヴィル」を見たときも感じたことなんだけど、エロビデオに見えちゃってしょうがない。この監督はエロビデオ視点で撮ってると思うのだ。 例えば普通の会話シーン。喋ってる人をハンディカメラで、常にアップのま…

ワイルドシングス

高校教師サムが、女子高生2人をレイプしたかどで起訴される。しかし、その後の裁判で彼は無罪となり、大金を手にする。不審に思った刑事デュケは事件の真相を探ろうとするが、そこには思わぬ結末が待っていた。 以上、今日貰ってきたツタヤシネマハンドブッ…

ザ・リング

当たり前だけど、恐怖を感じるツボは人によって千差万別だ。何が怖いって、突然グロ映像+でかい音が怖い。結局はそれだ。ホラーならではの、怖いシーンがくるぞ〜……、くるぞ〜…………、きたー! キャー!! なんていう、前振りがたっぷりあるのはそんなに怖くな…

許されざる者

今まで観たクリント・イーストウッド監督作品はどれも面白かったんだけど、これは面白くなかった。 考えてみれば、西部劇を見たのってこれが初めてだ。西部劇というと、男のロマンをハードボイルドタッチでつづる痛快冒険活劇、みたいなのを想像するんだけど…

羊たちの沈黙

不気味で、高貴で、繊細。トマス・ハリスの原作小説と同じ雰囲気を醸し出しているのが素晴らしい。アンソニー・ホプキンス、ジョディ・フォスターのキャスティングもお見事。 基本的に、レクター博士がクラリス・スターリングとのやりとりの中で口にする言葉…

刑事ジョー ママにお手あげ

シルベスター・スタローン主演のコメディ映画。いかにもコメディらしいホンワカBGMの脱力加減が良かった。あとは何もねえな。 スタローン演じるやり手刑事の元を訪ねてきた超過保護の母親が、ひょんなことから殺人事件に巻き込まれてしまう。しかし、彼女の…

ウィズ・ユー

いきなりでかい話だけれども、表現物は、それを見せたいと願う人のイメージが固まってないと面白くならないと思う。ある特定の客層でもいいし、大事なたった一人のためでもいい。誰に見せたいか。そしてその人に何を見せたいのか。しっかりしたターゲットが…

インファナル・アフェア

登場人物たちの人物像の掘り下げ方は、各俳優のキャラクターに頼った月9ドラマレベルなのだが、脚本がすごくよく出来てた。面白い。 都合のいいストーリー展開も多く見られるけど、深く考えずにハラハラドキドキする映画だから全然かまわない。細かなことは…