2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スウィングガールズ

児童向け作品なので、これに対してあんまりどうこう言いたくない。だが児童向けにしたって、あまりにもレベルが低い。 リアリティはまるでない。かといって、仮想世界の構築も何一つできてない。この映画から世界を見出すとするならば、それは「日本の芸能界…

雪の女王 [VHS]

ちょっと前にテレビ録画しといたやつ。アンデルセン童話の名作を映画化したもの。監督ペービ・ハルツェル、出演サツウ・シルヴォ、セバスティアン・カートラサロ、オウティ・ヴァイニオンクルマ。 最初30分くらいはファンタジー世界の実写化に付き纏うトホホ…

ロング・ウォーク・ホーム

喧嘩、暴動、ボイコットの際の集会などのシーンに迫力がなさすぎる。おそらく日本語訳のせいだと思うのだが、差別剥き出しの罵倒の言葉も生ぬるすぎる。えげつなさがなくて、1950年代、アメリカ南部での黒人と白人の対立をモチーフにした道徳ヒューマンドラ…

あの夏、いちばん静かな海。

役者たちの発声のできてなさ(ちなみに主人公二人は聴覚障害を持っていてほとんど台詞はない)、見せ方の計算されてなさが気持ちいい。邦画は特に顕著だが、俳優たちのプロモーションのために撮られたような映画が多い中で、これはすごく新鮮に映る。役者に…

みんな〜やってるか!

つまらない。笑えない。「ケンタッキー・フライド・ムービー」のつまらなさもこんな感じだった記憶が。のれない悪ふざけってのは実にきつい。110分長ぇ。 著作権に触れないようにした「今夜はビート・イット」のパクリアレンジがあまりにも微妙で面白かった…

HANA-BI

その画面に映ってる人間たちの関係性をワンカットで観客に伝える省略の技術。激しい「動」の挿入によっていっそう引き立つ「間」。北野武監督作品のこの二つの要素がたまらなく好きだ。この映画でも活用されまくってて、観ててほれぼれする。すげー心地いい…

ブロンド・ライフ

な、なにこれ……。浅ぇー!! ラブコメのおきまりパターンすら理解できてないであろうレベルのふらついた展開で、陳腐な物語にすら到れてない。それ以下。夢見がち小学生の小説かっつの。 アンジェリーナ・ジョリーの金髪は似合ってないし、男側もかっこよく…

ペット・セメタリー

原作とともに脚本もスティーブン・キングが担当している。いかにもキング自身が行った映像化って感じ。監督の存在感がまるでない。「シャイニング」みたく、映像化の際はキングが絡まない方が良いことが多いのに。しかーし、これは凄く面白かった。 出だし、…

ドーン・オブ・ザ・デッド

ゾンビのリメイクだが、ホラーよりも、パニック、アクション要素の方が強い。100人観れば100通りの解釈が可能な映画ではある。だが俺は何も解釈しない! とても面白かったDEATH! トラックで次々とゾンビを轢き殺していくシーンすげー楽しい。 ゾンビが大量…

ギター弾きの恋

架空のギタリストの生涯を、ウディ・アレン監督や音楽評論家たちのコメント等を配しつつ、疑似ドキュメンタリー・タッチで追っていった映画。なんともおしゃれ。おしゃれすぎて、さっぱりわからなかった。木村奈保子風に言うと、私の心には何も残りませんで…

Dolls [ドールズ]

難しい。深田恭子が出てくるとこ辺りまでは、難解だわテンポ遅いわで、睡魔にやられそうになった。が、中盤からなんか楽しくなってきた。 作品のベースにある文楽の知識はまるでないが、能力を持たない人間たちによる「無償の愛」を描いているというのはわか…

キッズ・リターン

うおー、熱い。素晴らしい。 人間を描くには、はみ出し者が一番適格だ。はみ出し者は自立がスタート地点だからね。冒頭、主人公たちが自転車に二人乗りしつつ、久石譲の音楽が流れてきたとこでもうやられた。お笑い特有の「間」がすごく気持ち良い。 北野武…

十二人の怒れる男

法廷映画の最高傑作と謳われている作品です。……やべえ、面白くなかった。これ21世紀に観ても楽しめるものではなくない? なくなくない? 特定ジャンルの枠内にある作品って、時代を越えて楽しまれることは難しいのかも。クリスティ、ポーを代表とする古典ミ…

16歳の合衆国

むう。浅い。ぼんやりと生きてる人たちによる、ぽわーんとした物語だった。 悩める登場人物たちはそれぞれに殺人を犯したり、不貞を働いたりしているが、総じてドラマチックでない。ドラマに向いてない人間性てのはあるもので、どうにも彼らの切実さが伝わっ…

ソナチネ

ヤクザたちが沖縄の海で無邪気に戯れてるときにピストル撃ちまくりなのが楽しい。バンバーン。わーい。 喜んだときにニッコリ笑ったりとか、悲しいときにさめざめと泣いたりとか、わかりやす〜い記号を使わずして、登場人物の心の機微を観客に伝える。それが…

ボーン・コレクター

日曜洋画劇場。アンジェリーナ・ジョリーの吹き替え声に違和感あった。せっかく可愛いのにねえ、もう。 デンゼル・ワシントン演じる主人公ライム刑事の、「事故で全身麻痺」なんていう役柄は、役者冥利に尽きる設定なんだろなー、と思って見てた。鏡見ながら…

ヒマラヤ杉に降る雪

スコット・ヒックス監督の映画は綺麗で静かなとこが良い。北国の絵が好きな自分としては、雪景色の美しさにはうっとりした。だがこの映画、静かすぎた。セリフも少なく、じっくりとした間を味わいながら観るべき作品なのだろうが、ストーリーのサスペンスが…

ホット・ショット

あー、くだらない。あー、幸せだ。「トップガン」のパロディ作品なのだが、冒頭、ジェット機の噴射口でウインナー焼いてパンに挟んでるの見た瞬間もうノックアウトされた。 最後までひたすらボケ倒してるのが素晴らしい。ボケの量はもの凄いが、クオリティは…

SAW ソウ

主人公が映画の初っ端から事件の真っ只中にいるというパターンはどうも苦手で、冷めた目で見てしまうのだが、これはサスペンスが上手で、この先どうなるか知りたいと素直に思えた。 正直なところ魅力的な登場人物は一人もいない。ストーリー性の高さが評判の…

過去のない男

冒頭、主人公が金属バットで殴られるシーンのあまりの迫力のなさに、あ、これ大ハズレかも、と思ったけどなかなか面白かった。良かった。 タイトル通りに過去のない、名前も経歴もわからない、持ち物もない男が、現在と未来を見据えてしっかりと生きていく様…

ブルース・ブラザース

主人公ブルース・ブラザースを何百人という警官が追っかけまわし、カーチェイスでは百台近いパトカーを破壊し、さらにはまるまる一つのショッピングモールをぶっ潰した。そんな物量作戦に出たドタバタコメディ。アメリカローカルの笑いだからまるで理解でき…

トレジャー・プラネット

スティーブンソンの「宝島」に、ディズニーがSF味つけを施した作品。舞台は宇宙で、「宝島」ではなく「宝の星」、つまりはトレジャー・プラネットを宇宙船で探して旅する話。 普通に楽しいし面白かった。偏差値60。ブラックホールのCGとか凄かった。それ以外…

「スラムダンク〜あれから10日後」密着井上雄彦初公開映像

TV

深夜やってたドキュメンタリー。わんわん泣いた。スラムダンクのあの桁外れの熱量はいったいなんなんだろうか。リアルタイムでは触れてなくて、連載終了してしばらく経ってから全31巻まとめ読みしたんだけど、そんとき、のめり込み過ぎてなんか体調おかしく…

ラッキー・ブレイク

どうしてもピーター・カッタネオ監督の前作「フル・モンティ」と比べてしまう。比べれば、弱い。比べなきゃ、かなり面白い映画。でも舞台設定と登場人物変えただけみたいな、どちらも同じゆるゆるな感じのコメディだからどうしても比べちゃうわな。 しかしな…

69 sixty nine

小説の方が何倍も爽快感がある。とてもつまらなかった。 マスゲームと掃除の中止を勝ち取るシーンが山場ってくだらね。フェスティバルを丁寧に描いた方が良かったと思う。あと主人公の溢れ出るバイタリティが、“もてたい”だけに向かって一直線なのが安直。原…

スナッチ

アクション、コメディ等さまざまな要素が入っているけど、その一つ一つが薄っぺらい。たくさんのアイデアがあったから全部詰め込んだらこうなっちゃいました、結果としてこういう新鮮な作風になりました、ってな感じだったら諸手を挙げて賛成なんだけど、そ…

天使にラブソングを…

楽しい。今観るとテンポも遅いし、ストーリーもなかなかどうしてひどい能天気ぶりだけど、まあそれはそれだろう。この映画相手に重箱の隅つついてたらアホや思われるで。ただキリスト教文化圏での尼僧のありがた味がよくわからんっつーのは、楽しむための大…

処刑人

不正を働く奴らを裁いていくことを使命と感じた主人公たちが、悪人どもを次々と処刑していく映画。まーまー面白かった。が、致命的欠陥が一つ。勧善懲悪モノなのに、“悪”がしっかり描かれてないこと。ゆえに爽快感が得られなかった。 たくさんの人間が処刑さ…

ナッシング・トゥ・ルーズ

深夜テレビで。心底つまんねえ。心底つまんねえ。親指タイタニック等の親指シリーズを手がけたスティーヴ・オーデカーク監督の作品なのだが、同シリーズを観てみようかみまいか気になってた身としては、それらもきっとつまらないであろうと見当ついたのが唯…

漫☆画太郎SHOW ババアゾーン(他)

漫☆画太郎の原作漫画に非常に忠実にできている。ゆえに漫☆画太郎的ではあるのだが、漫☆画太郎的面白さの再現には至ってない。原作漫画の方が断然面白い。 理由として、演技が下手、演出が下手、そもそも原作が映像化に向いてない等が挙げられるが、もう一つ…