2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

スノーホワイト

グリム童話の「白雪姫」を、原作に忠実に映像化したもの。「ほんとうは恐ろしいグリム童話」てなぐらいで、ドロドロした感情の描写ばかりの非常にダークな話だった。とてもシンプルで、つまらなかった。 魔女や、七人の小人のビジュアルがスプラッターばりに…

グレムリン

ギズモ可愛い。スポイトの少量の水でああなっちゃうなら、風呂ん中入れたらどうなるか? って考えるとオエッてなるのがいい。想像力刺激される。 ギズモ・グレムリンのキャラクター性だけに頼った映画だが、まあ楽しかった。フィービー・ケイツの80年代然と…

ハロウィン

まず第一に恐怖ポイントが少ない。ようやく訪れた惨殺シーンも、まるで迫力がなかった。演出が古い。 何よりブギーマンのひととなりがおかしい。あるハロウィンの夜、6歳の男の子が姉を殺してしまい精神病院に幽閉されることになる。15年後の同じくハロウィ…

ストーリー・ビギンズ・アット・ジ・エンド

BSでやってたインド映画。ある日主人公が髭剃り中に鏡を見ると、南野陽子と同じ位置にホクロができていた。それは日を追うごとにどんどん大きくなっていった。薬草を塗って治めようとするが、それでもさらに大きくなっていき、とうとうアゴを覆うほどにまで…

サスペリア

うるさいほどにガンガン鳴りまくるゴブリンのプログレサウンドに尽きる。マイク・オールドフィールドによる『エクソシスト』と、当作品がホラーサントラの二大金字塔なことは間違いない。 しかしヘンな映画だった。恐怖ショートショートの数珠つなぎみたいな…

アイス・エイジ

妻と子を人間に殺されたマンモスのマニーが、ひょんなことから出会った人間の赤ちゃんを守り抜くのに軽くホロリとさせられた。 でもこれ、動物の擬人化による「寓話的」という意味に頼ってしまっていて、物語の骨子は大したことない。寓話・童話の持つべきシ…

ザ・チャイルド

こえー。おもしれー。ヨーロッパのホラー映画らしい静謐な怖さがあった。 不気味さ、恐ろしさの正体がなかなか明かされず、焦らしに焦らされるのが気持ちいい。現代のホラーからすると意味不明としか思えないカメラワークや、最後まで見ても、結局なぜこうな…

スパイ・ハード

ザ・レスリー・ニールセンとしか言いようのない作品。素晴らしい。 レイ・チャールズやハルク・ホーガン等、くっだらないパロディネタに多数の有名人自らが出演してることや、エキストラに至るまですべての役者が全員真剣に演技しているところに、作品の懐の…

ペット・セメタリー2

つまらなすぎる。パート1はスティーブン・キングが脚本等制作に絡んで面白かった稀有な映像作品だが、キングのセンス一辺倒の、単色で彩られた作品だった。しかしこれは何の色もついていなかった。 監督はパート1と同じ人だが、前作からは何も得ることができ…

オー・ブラザー!

コーエン兄弟ならではのすっとぼけた映画。色彩が独特。 主人公のズッコケ脱獄3人組は、『フォレスト・ガンプ』のように、やることなすことすべてなぜか上手い方に転がっていく。その度に音楽をかき鳴らし演出を駆使して、盛りあげていく。結果はあっさりと…

永遠と一日 [DVD]

めちゃめちゃ長いワンカットの多用と、抑揚のないストーリー運び。いかにもヨーロッパ的な、「退屈な映画」の典型みたいな作品だったが、面白かった。 こういう作品は能動的に娯楽をつかみとらなきゃいけないわけだが、長回しのとき基本的には人物にピントが…

故郷への遠い道

綻びてしまった家族の絆を紡ぎなおすヒューマン・ドラマ。演出でどうやって盛りあげるか、家族一人一人にキャラクター性という血液をどう通わせるかにかかっている作品だが、どれを取ってもふつーだった。ふつー。 最初の数分で、あ、これは普通の映画だと察…

バタフライ・エフェクト

主人公が何回も過去へタイムスリップしてよりよいと思われる選択を繰り返すが、その都度悪い方向へと進んでいってしまう星新一チックなストーリー。 やたらにテンポがよくて、湿っぽく感傷に浸るシーンはほとんどなく、結構気楽にタイムスリップしてっちゃう…

ワンダー・ボーイズ

一言で乱暴にまとめちゃえば、文学に傾倒する文化系男たちのビルドゥングスもの。なんやかや迷ってる→いろいろあって吹っ切れる→なんでもないようなことが幸せだと思う、の流れ。 こういう癒し系の作品は、その時の精神状態によって評価が大いに異なってくる…

さまよう魂たち

製作総指揮ロバート・ゼメキス、監督ピーター・ジャクソン、主演マイケル・J・フォックスと豪華な顔ぶれにも関わらず、なんともうさん臭さの漂うB級作品だった。雑多な登場人物たちの必然性なきドタバタ劇。色んな要素が詰め込まれた物語だけど特に印象に残…

ストーカー

ロビン・ウィリアムス扮するDPEショップの店員が、お得意さんのヨーキン一家に妄執するお話。ストーキングされる被害者側の家庭の、夫婦仲が悪いとこが良かった。仲が良く、一丸となってる家族よりも話に奥行きが出てたと思う。 画の構図や色彩、小道具なん…

サウンド・オブ・サイレンス

日曜洋画劇場。 犯人に魅力がない。というか、人間性が感じられない。人質にとられた主人公の娘や、ヒステリックな妻は役立たずで、主人公のモチベーションを高めるためだけの役割だし、この手の話に出てくる刑事はいつだって木偶の坊だ。この物語の鍵となる…

アナスタシア

お気楽ミュージカル。ディズニー作品ではないけど、作風も絵柄も完全にディズニー・アニメだった。 観終えて大して時間経ってないが、内容がまるで思い出せない。確か仔犬が可愛かった記憶がある。あと悪者がやっつけられて、お姫様が幸せになってたような。…

ミリオンダラー・ベイビー

うわーちょっとこれはすげえなあ……。圧倒的。観ていてこうまでに、狂おしいっつーかなんつーか、心掻きむしられる感覚に襲われた映画は初めてかもしれない。ヒラリー・スワンクの表情とか、もう卑怯というか洒落にならないというか、そんなもん心揺さぶられ…

ショーン・オブ・ザ・デッド

近所のビデオ屋で何度か探したけどなくて諦めてたら、まさかコメディの棚に置いてあったとは。なるほど、ポップで楽しい作品。良質ブリティッシュ・コメディならではのハイセンスな映像と音楽だった。 主要人物たちの関係性と駄目っぷりを、短い時間でばっち…