2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカン・サマー・ストーリー

原題アメリカン・パイ2。つまらなくなるのが常の続編だが、すっごく面白かった。 BGMにはオフスプリングやBLINK182等のメロコアが使われている。まさにメロコアのような、元気で明るくて疾走感があって脳味噌からっぽで楽しい映画。 もしこういう性にやたら…

マッチスティック・メン

ニコラス・ケイジが本当に素晴らしかった。この人の背景にはどんなことがあったのだろう、と想像してしまう濃密さを伴った演技。彼が画面にいるだけで絵が保ってた。超神経質ってキャラ付けもすごくいい。 ただ、肝心の詐欺の見せ方が全然つまんない。「予定…

ケイブマン

洞窟に住む誇大妄想狂の男をサミュエル・L・ジャクソンが演じている。彼はすごいピアノの腕と音楽の実力を持ってる設定なのだが、それがあるならホームレスはともかく、誇大妄想狂にはならないだろう。浅くてつまらない映画だった。 というか、何がしたいの…

晩春

昭和24年の小津安二郎作品。笠智衆が既に56歳の枯れた役柄をこなしてて驚いた。はたして彼に若い頃はあったのだろうか。当時から会話に0.1テンポくらい間を取る演技をしている。サイボーグおじいちゃん。 それはともかく、今だとマリッジブルーだのファザコ…

フランティック

いい意味で(便利すぎる表現)、普通のミステリー映画。ちゃんとストーリーに有機的繋がりがあって、ラストまでしっかりとした歩みで進んでゆく。展開も早いし、あまり頭を使わずに楽しめる良い映画です。 パリの自由の女神とか、ロケーションがよかった。オ…

卒業

あまりに有名な結婚式場でダスティン・ホフマンがキャサリン・ロスを奪い去るラストシーンだけを見ると、若さや未熟さを全肯定した映画のように思えるが実は映画はもう少し続いて、式場から逃げてきた二人の、「あー、とんでもねえことやっちまったなー」的…

キス・オブ・ザ・ドラゴン

うおー。おもしれー。 ジェット・リーのカンフーアクションの何が良いって、小道具の使い方が素晴らしい。アイロン、手榴弾、ビリヤードの球の用い方とかたまらん。針はなんかアニメの影響バリバリのオタ臭さも感じるけど。しかしこれは小学生のときにジャッ…

蹴球戦争(フットボール・ウォー)―馳星周的W杯観戦記

今自分内に第二次サッカーブームが来ていて、ブックオフで購入してきた一冊。 2002年日韓共催ワールドカップの観戦記なのだが、なかなかに強烈な反日&親韓思想に彩られていて、これ読んで気づいたことが一つあった。 この本の著者は、バカな韓国人を見ても…

レディ・キラーズ

最初の20分ほどは家庭内をじっくり撮っておいて、その後いきなりCM撮影現場やアメフトの試合中、強盗に襲われるドーナツ屋等に場面をポンポン飛ばして、登場人物を一人一人ハイテンポで紹介していくとこは刺激的だったが、あとはぬるいコメディでしかなかっ…

血と骨

未成熟極まる社会が舞台で、見てて疲れた。その未成熟ぶりの描写一つ一つをとると大したことないんだけど、144分見せ続けられると、最後の方なんか納得させられてしまうものがあった。“長さ”という力業は存在する。 ただえげつないシーン毎に、制作側が、ど…

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

1998年のオシャレ。時代に負けてて、今観てもあんましかっこ良くない。凝ったカメラワークやエフェクトがうざい。 何よりもギャグレベルの低さがきつい。銃を誤射→「相棒の頭が吹っ飛ぶとこだったぜ」→吹っ飛ばされたアフロパーマがアップになってオチ、とか…

インビジブル

金曜ロードショー録画。 透明人間の小ネタを積み重ねてっただけで、ストーリーはどうでもいい感じ。でも退屈はしなかった。エログロ要素が“耽美”には決して行かずに、“悪趣味”、“俗悪”に行くのがポール・バーホーベン監督作品。オバカで理系でアメリカン。嫌…

フールズ・ファイア

同じく短いから録画。エドガー・アラン・ポーの短編の映画化。異形の巨大パペットと小人しか出てこないファンタジー。胃もたれするような映像だった。最初の5分くらいはかっけーと思ったんだけど。 短編映画とはいえ、一つの引き出しだけで押しすぎ。最後の…

ペイネ 愛の世界旅行

BSでやってたのを短いからという理由で録画。さっぱりわかんねえええええ。85分が長く感じた。早送りしまくっちゃった。伝わってくるものがなんにもなくて、俺にとっては電波系アニメでしかなかった。「愛し合おう 戦争をするな」とか言ってた。別に言っても…

リチャードホール

TV

おんもしれー。毎週徹頭徹尾ふざけてる。 アンタッチャブルや、あとこの番組には出てないがナイナイの矢部とか、いついかなる状況でもふざけてるのが素晴らしい。決して軸がぶれない。

息子の部屋

素晴らしかった。監督でもあるナンニ・モレッティの演技に見えない演技がすごい。 冒頭、物語導入へのテンションとしては異例の低さ。しかしそれが逆に心地よくて、大仰な入口を見せるそこいらのハリウッド映画よりも、作品世界内への招待状は早くこちらへ届…

ヴェロニカ・ゲリン

女性記者ヴェロニカ・ゲリンが、アイルランドの深刻化する麻薬犯罪を命を賭けて追及した姿を追った、実話を元にした映画。 ケビン・スペイシー主演の「私が愛したギャングスター」という作品も、アイルランドの首都ダブリンを舞台に、実在する強盗をモデルに…

スイミング・プール

とりあえずミステリーというジャンルを間借りしておいて、好き勝手やった作品。ミステリーとしてはあまり出来がよろしくないが、映画としてはとても面白かった。 映画の良いところは、無音で映像をたっぷり見せられるところ。監督がその気にさえなれば、まる…

ファンシイダンス

禅寺って舞台設定が秀逸。あとは、うーん……。 1989年の“時代感”がよく出てて、それがちょっと見てらんない。流行は回転してるなんてことをよく申しますけれども、2005年の今、ちょうどサイクルの裏っ側いってる感じ。弾けてるライブハウスでワンレンボディコ…

ディープ・ブルー

実験によって知能が高くなった巨大ザメが突然暴れだし、海洋研究所に襲いかかるパニック映画。 いきなりサメがドーン! のタイミングがことごとく下手。こういうのは予想がある程度つくから面白いのだ。ありえないタイミングでサミュエル・L・ジャクソンが…

Shall We ダンス?

今さら見たよー。日本版。すっげえ面白かった。 日本に於ける社交ダンスへの偏見と生き甲斐なき中年サラリーマンの悲哀が渾然一体となって織り成すハーモニーに熱きスポ根要素と家族愛が加わってさらに絶妙な味わいとなっていて実にまったりとしていてそれで…

101

プレミアムステージで。酷かった。製作・脚本が同じジョン・ヒューズによる「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンが、犬に変わっただけ。人間顔負けの賢い犬たちが悪者をやっつけるお話です。まあホーム・アローン見たことないんだけど。どーせ同じだ…

さまぁ〜ずライブ4

ああ、すんげえ面白かった。しか別に書くことない。 2003年11月1日〜3日まで天王洲アートスフェアで行われたライブの模様を収録したDVD。今年のライブいきてーなあ。なんかヤフートップ記事で10分で完売とか出てたけど。出てたけど……。 コント「大竹が邪魔」…

座頭市

きんもちい〜。会話シーンの発言に大して意味がなくて、その映像だけで面白味が保つ。お祭りでタップダンスするとこのカタルシスなんて、他ではなかなか味わえないレベルだ。突然ドアップで鉋かけてるカットが来るのはすげえ刺激的だった。しびれる。 時代劇…

トーク・トゥ・ハー

二組のカップル。それぞれ女性の方が昏睡状態に陥っている。男性側の視点で物語は進む。――そこへオバカな劇中劇や、カエターノ・ヴェローゾらのミュージシャンによるパフォーマンスが加わり、より深い世界の構築を見せる。設定の妙に驚いた。完成形の一種だ…

サイコ

木曜洋画劇場。 音楽かっけー! 素晴らしい。あとブロンドヘアーと青い瞳はホラー映画にマッチする。東洋人からするといかにもな雰囲気が出てる。 幻想の中で生きるノーマン・ベイツというキャラは語り継がれて然るべき。オリジナルと変わりない忠実すぎるリ…

レポマン

むう……。オフビートっつうんですかね、なんともシュールでナンセンスなノリ。ストーリーもめちゃめちゃで、車泥棒したら偶然その車がUFOだったお話です。今まで見たことないタイプだが、大して刺激的ではなかった。平たく言えば斬新でつまんないマンガみたい…

奥サマは魔女?魔王の陰謀? [DVD]

アメリカのテレビドラマ版や、日本で米倉涼子と原田泰造がやってたのとは別物の1997年フランス製作SFコメディ。 やっすい特撮を駆使したトホホ映画。ふざけてんのかよっつーレベル。大方プロデューサーが主演のヴァネッサ・パラディとやりたくて撮った映画な…

菊次郎の夏

なんだこの映像の心地よさは。ストーリーはどうってことないんだけど、濃密な映像だけで十分楽しめる。たまんねえ。夏休みというテーマがあって、それに沿う人物と大まかなストーリーだけ決めて、あとは下手に考えず肉体感覚に任せて撮ったみたいな作りだと…

真実の瞬間(とき)

瞬間でときと読ませる、しかも( )で解説しちゃう邦題センスがいただけない。あと、「映画のようにはいかないさ これが現実だ」っていう台詞が出てくるが、これも萎える。いろんな映画で聴くけど。 1950年代のハリウッドの赤狩りを描いた作品。映像の質感は…