ハロウィン

 まず第一に恐怖ポイントが少ない。ようやく訪れた惨殺シーンも、まるで迫力がなかった。演出が古い。

 何よりブギーマンのひととなりがおかしい。あるハロウィンの夜、6歳の男の子が姉を殺してしまい精神病院に幽閉されることになる。15年後の同じくハロウィンの夜、その男が病院から脱走した……、となったら、サイコキラー物の流れになるのが普通だが、そうはならない。
 脱走した彼は、なんの説明もなくいつの間にか不死身の体を手に入れていて、悪のモンスター「ブギーマン」と化していたのだからびっくりだ。前フリも何もないし、キャラとしてまったく成立していない。失礼ですけど頭が悪いと思う。