ファーゴ

 劇中でスティーヴ・ブシェーミのことを「変な顔」と言ってる人たちもみんな変な顔で、変な顔の人ばっかり出てくる映画だった。あと、一面の雪景色を上空から俯瞰で撮る際に、車と電柱が幾何学模様になるようかっちりと配置してあったり、そういう「変な絵」もやたら出てきた。
 ストーリーもどことなく変で、ちょこっとだけ心に引っ掛かるような要素が色々散りばめられている。が、だからなんなんだよと言いたくなっちゃう感じは常にあった。「あれれ?」とは思うが「おおっ!」って思うことはなかった。
 でも見てて退屈しない程度には面白かったです。奇をてらっている作品なので、よくまとまった佳作とか言われるのは嫌だと思うけど、俺にとっちゃまさにそれだった。