愛は霧のかなたに

 シガニー・ウィーバー演じる動物学者ダイアン・フォシーが、絶滅の危機にあるマウンテンゴリラの保護に尽力する物語。ゴリラ可愛かった。

 いきなり超ネタバレ書きますけども、ラストのナレーションに「彼女の死は謎である」ってあって、腰を抜かした。実話を元にした映画なのだが、実際のダイアン・フォシーさんがどうだったかは知らない。が、この作品内では、彼女が自殺するのはどう考えても自然な流れで、何一つ謎はなかった。

 終盤、恋人をはじめ全ての人間関係を失ってしまったシガニーは、ゴリラに己を依存してしまう。そして、ゴリラを傷つける奴は誰彼構わずぶっ殺すぞっていう狂的な姿勢で、ジャングル内で一人浮きまくってるのをきっちりと描写しといて、「自殺原因は謎です」ってなんなんだそりゃ。ギャグかと思った。パジャマに着替えて電気を消して「おはよう」みたいな。
 この邦題もなんだよ。原題は『Gorillas In The Mist』