ムーンライトマイル

 主人公ジェイク・ギレンホールが、罪悪感やプレッシャーなどさまざまな感情があいまって、とうとう本当のことを告白するってときに、「このまま僕が嘘をつき続けるのは天国にいる彼女だって悲しむ」とか言うのがうるさい。彼女は関係ないだろ、お前の問題だろっつーの。情に訴えかけるのを計算ずくでできちゃう人が憎たらしい。俺はすごく苦手なので羨ましい。

 キャスティングも映像センスも音楽も模範的。しかし、つまんなかった。全体的なトーンはいい話っぽいんだけど、よく考えると別にいい話でもないっていう『一杯のかけそば』的映画だった。